詳細情報
目次と要点
操作方法
地図の操作
操作 | タッチ | マウス | キー |
---|---|---|---|
パン | ドラッグ | 左ボタンドラッグ | ↑↓←→ |
ズーム | ピンチイン・アウト | ホイール | +, - |
地図をキーボードで操作するには、手前のパネルやボタン類ではなく、地図(背景)に入力フォーカスを与える必要があります。 地図にフォーカスする(画面の枠が水色に瞬く)までTabキーを数度押すか、地図を一度クリックしてください。
統計範囲の設定
水色の円は統計処理の対象範囲を表します(以下、範囲円)。 ピンは範囲円の中心座標を示します。
地図をタップ(クリック)するかピンをドラッグすることで、範囲円の位置を変えることができます。
範囲円の大きさを変えるには、画面下パネルの半径スライダーを左右に動かします。マウス操作なら、地図上での右ボタンドラッグでもスライダーを動かせます。
画面下パネルには統計結果などが表示され、タブを選ぶことで表示内容を切り替えることができます。
場所の検索
画面右上のテキストエリアに住所か地名、または緯度・経度(「35.3627,138.7307」のような十進法)を入力して検索ボタンを押すと、該当する場所へ地図がパンします。
全国には重複する地名がたくさんあるため、住所・地名はなるべく具体的に入力してください。
現在地ボタンを押すと、利用者の今いる場所へ地図がパンします。
お使いの機器がGPSなどの位置情報取得機能に対応していること、OSやウェブブラウザーのプライバシー設定で位置情報の使用が許されていることが前提です。 そのうえで、位置情報の使用権を当サイトに与える必要があります(確認ポップアップが出たらOKします)。
設定メニュー
画面左上の設定メニューボタンを押すと、設定メニューウインドウが開きます。 用いる地図や統計データなどの各種項目を設定することができます。 設定はウェブブラウザーに記憶されます。
統計精度
広範囲かつ高速な統計を機器を問わず実現するため、当ウェブアプリの統計処理は「概算」するよう設計されており、結果は「概数」つまり近似値となります。
その精度は、具体的にどのくらいなのでしょうか。 計ってみると下表のように、人口密度に比例して変わることがわかります。
人口/単位面積 | 平均精度 |
---|---|
1000人以上 | 99.0458% |
100~999人 | 97.0805% |
10~99人 | 87.9229% |
10人未満 | 64.2326% |
ご覧のとおり、人の著しく少ないところでは精度が低下します。 数人~数十人いること自体はつかめるものの、具体的な数はあまり当てになりません。
いっぽう人の多いところでは、比べればまずまずの精度です。 とはいえ99パーセント前後では、絶対誤差は人が多いぶんむしろ大きくなるでしょう。
いずれにしても厳格な値とはいいがたいですね。 しかし、こうした精度の傾きは一貫しており、計算も素直にしていて、デタラメを吐いているわけでは決してありません。 おおざっぱな把握や大小比較などには使えるはずで、これをもって当ウェブアプリは「概数」と称しています。
想定しているのは、他の複雑高度なGIS(地理情報システム)で厳格な値を求める前に、概数でサクサクと当たりをつける、といった使われ方です。 多様なGIS・地図アプリがせっかく世にたくさんあるのですから、適材適所で使い分けましょう。
当ウェブアプリが示す統計は、こうした精度も桁数も異なる値を1つ~無数に足し合わせた結果です。 有効数字を明示しようとすると、表記がコロコロ変わってしまい値を読みづらくなる(速度も遅くなる)ため、計算結果をあえてそのまま示しています。 よって表示は1人単位ですが、精度は上記のとおりなので適当に読み飛ばしてください。
機器による誤差
当ウェブアプリの統計精度は、お使いのスマートフォンやパソコンの性能にも左右されます。
計算に使う人口データは、おおよそ3千キロメートル四方ある日本全域を東西・南北に250メートル間隔で区切った網状の表になっています。 この膨大な情報をいっぺんに処理するには、たくさんのメモリー(記憶空間。当ウェブアプリが使うのは中でもやや特殊な領域)が必要です。 高性能なパソコンなら問題ないでしょう。 しかし、モバイル機器では不足してしまうことがあります。
そこで、より情報量の少ない500メートル間隔・1キロメートル間隔のいわば“低解像度”版データを用意し、メモリーが足りなければこれらに自動で後退させる仕組みを備えました(ただし、デフォルトは最低解像度の1キロメートル間隔)。 このため、まったく同じ範囲を調べても、機器により結果が若干異なることがあります。 お使いの機器が何メートル間隔で計算しているかは、設定メニューの「統計データの細かさ」で確認できます。
当ウェブアプリが表示する人口はもとより概数にすぎないのですから、こうした違いは「誤差」と捉えて無視してください。
具体的には、データの解像度を下げると、同じ範囲に示される人口は若干増えます。
なぜなら、たとえば人口5人ずつの小さな4つの格子(漢字の“田”の形)があるとすると、それが人口20人の大きな1つの格子(“口”)にまとめられるためです。
結果、範囲円の内側の合計人口は(データ圧縮誤差を除けば)変わりませんが、円のちょうど外周に触れる格子の人口は増えることになります。
外周が長いほど、つまり円が大きいほど顕著な差が生じます。
円が重なる面積に応じて格子の人口を按分すれば、この誤差は減らせるでしょう。
しかし、あくまでも速度を優先し、概算で済ませるのが当ウェブアプリの方針です。
データの鮮度
当ウェブアプリが用いるデータの原典は政府の統計です。 それらの集計やデジタルデータ公開のタイミングは、特に定めのないかぎり、調査の実施よりも年度単位で遅れるのが常のようです。 また国勢調査のように、調査そのものが数年おきにしか実施されないものもあります。 こうした出典元の事情により、データがどうしても古くなりがち、ということはご承知おきください。
そもそも人口や風土の変化は大勢としてはとても緩やかなので、データの鮮度はさほど気にしなくてよいでしょう。 微細な変化や速報性の高い情報をお望みなら、当ウェブアプリは適していません。
インストール
当ウェブアプリは「PWA」(プログレッシブウェブアプリ)として作られています。 現行の主要なOS・ウェブブラウザーはPWAに対応しており、インストールすることでネイティブアプリ同様の使用感でご利用いただけます。 URLバーなどが消え、画面を広く使えるのでおすすめです。
PWAのインストール方法はウェブブラウザーにより異なります。 ポップアップで積極的に促されるもの、URLバーにボタンが表示されるもの、「ホーム画面に追加」(ショートカット作成)するとひそかにインストールされるものなど。 詳しくは、お使いのウェブブラウザーのガイドをご確認ください。
印刷ビュー
設定メニュー内の「印刷ビュー」ボタンを押すと、印刷用のレイアウトに画面全体が変化します。 用紙の判型、ピン・QRコード・方位記号の表示可否を選んで印刷してください。
「戻る」ボタンを押すと元の画面レイアウトに戻ります。
印刷ビューを経なくても印刷は可能です。 しかし地図の画像が欠けることがあるため、なるべく印刷ビューをご利用ください。
印刷機能はWindows用Chrome最新版で動作確認しています。 ほかのブラウザーやバージョンでは、印刷ビューのとおりに印刷されない場合があります。
埋め込みHTML
当ウェブアプリは、他のウェブページに埋め込むことができます。 情報タブの共有ウインドウから取得できる「埋め込みHTML」コードをお使いください。 表示サイズを変えるには、そのHTMLコードを貼り付ける際に「width="600" height="450"」の数値(幅と高さのピクセル数)を書き換えます。
なお埋め込みの統計データは、閲覧者の機器への負担を抑えるため、最も粗い「1km単位」に限定されます。 また、地図の種類は標準地図に固定です。
埋め込み版の統計処理にはセキュリティー上の制限があります。 そのため、特に広範囲の統計において応答性が低下することがあります。
お使いのウェブサーバーやプロキシサーバーの設定・セキュリティーポリシーによっては、埋め込みが機能しないことがあります。 詳しくは、当該サーバーの管理者にお問い合わせください。
おまけ・実験機能
オフライン対応
当ウェブアプリの基本機能はオフライン、つまりお使いの機器がインターネットにつながっていない状態でも動作します。 ただしオフラインで使う場合は、地図にあらかじめ「白地図」を選んでください(他の地図は通信が必須)。 統計データの種類と細かさは、一度オンラインで使ったものならオフラインでも使用・切り替えが可能です。
白地図を選ぶと、オンラインでも通信量を節約できます。
オフライン用に保持されるデータの恒久性は保証しません。データを最新に保つためにも、通常はなるべくオンラインでご利用ください。
GeoJSON表示
地図上にGeoJSON(JSON形式の地理情報)ファイルをドラッグ&ドロップすると、その内容が地図に重ねて表示されます。 ただし描写は単色線のみ、属性情報は無視します。 複数のGeoJSONファイルを表示させるには、ファイルを1つずつではなくまとめてドロップしてください。
GeoJSONファイルの大きさ・複雑さや機器の性能によっては、表示にかなり時間がかかることがあります。
主な更新履歴
- 英語版追加
- 正式版完成
- ドメイン移転
- ベータ版公開